我々はネコだ、抵抗は無意味だにょ

マンガの人の航星日記

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Watchmen(ウォッチメン)

航星日誌:地球歴2009年4月4日

Watchmen
SANY6578.jpg
I hear always the admonishment of my friends:
"Bolt her in, and constrain her!"
But who will watch the watchmen?
The wife arranges accordingly, and begins with them

私は我が友の忠告を常に聞く。
「彼女をビン詰めにして、拘束せよ!」
しかし、誰が見張りを見張るのか?
妻は手筈を整えて、彼らと事を始める

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※【面白い映画だったんで長いです】
※【ほとんどネタバレは無しなので安心です】


この映画の背景はちょっと複雑で、スーパーヒーローが実在してる社会が背景になってます。
が、それだけなら別に普通で(普通か?w)、そのスーパーヒーローは我々が言うところの「自警団」に過ぎず、スパイダーマンやX-MENやスーパーマンのように特殊な能力を持ってるワケじゃないです。
彼等はバットマンと同じで、皆普通の人間(もちろん犯罪と戦うために鍛えたりはしているけど)。

が、そこに本当に超能力を持った人間が出現。
それにより東西のバランスは崩れ、アメリカはその超能力を持った人間のおかげでベトナム戦争に勝利、ニクソン大統領は3期目の任期となっています(現実のアメリカ大統領の任期は二期まで)。
ここから現実とは違うパラレルワールド設定になってるわけですね。

とは言え、舞台である1985年の世界は、その二大超大国のにらみ合いで全面核戦争勃発寸前。
終末時計は3分前まで進むのです。
我々がリアルに体験してきた時代と、そう変わらないとも言えます。


──と、ここまでで分かる通り、そもそもこの映画の設定が若い世代に分かりにくい。
まぁ、これを書いてる私がベトナム戦争やJFK暗殺が分かるのか?と言われれば全くリアルタイムで経験してるワケじゃないから、そんなに敷居が高いかと言われればそうでもないかもしれないんだけれど。
ただ上記のことがいわゆる冷戦というモノの流れの中のイベントだったことを考えると、冷戦をリアルで体験してない人達には、まず映画の世界観を掴むのに時間がかかるだろうなぁと。
だって我々の世代(30代)は、本当に終末核戦争の恐怖があったんですよ?
ノストラダムスの予言があれだけもてはやされたのだって、そう言った背景からなわけで。

と、この映画はまずここまででもの凄い人を選ぶ映画なんです。
で、映画を見てまず思った感想がこれ

地味

予告を見て、ヒーローが次々殺される、なんてストーリーを聞いてわくわくして映画館に来た人は本当にガッカリするかもしれないですね。
あれだけ派手な映像のオンパレードで、でも内容の第一感想は、地味、って言うのが…。
おまけにダークナイトより長い163分もある上、R15のエログロ満載の内容ですよ。

これ絶対売れないですよ、絶対。

私が見に行った日は結構人が入ってました。
映画の日というのもありましたが、結構まんべんなく老若男女が入ってました。
驚いたのは、席が8割以上埋まっていたこと。
あのCMじゃあ来ちゃうよな…。
リピーター効果はないだろうな、と。



でもね、でもなんですよ。
たまらなく良かったです。最高でした。

アンブレイカブルからの、いわゆるリアルヒーローものなんですね(まぁモノホンの超人いますが)。
現実にスーパーヒーローチームがいて、彼等が犯罪者を独自に懲らしめていったら、社会はどうなるのか?と言うのが描かれているわけです。
そーゆー意味じゃ、ダークナイトもそうですね。
バットマンという違法な自警活動が行き着く先、みたいな(ウォッチメンの方がその先を描いている)。

で、なんでこんなに良かったんだろうと考えると…
キャラクター
やっぱりキャラクターが素晴らしいと作品は面白くなりますな…(しみじみ)。

上の画像の下の段の真ん中、彼は通称ロールシャッハと言われ、顔に被ったマスクの模様が絶えず変わるキャラ(これが名前の由来)。
このキャラクターが本当に良かった。
彼が本名である、ウォルター・ジョゼフ・コバックスから狂気を持ったロールシャッハになる過程とかタマランものがあるのですよ。
もう家に帰ってきてからジワジワ彼のキャラクターが私の心を占めていって、それだけで3日程飯が食えるくらい。
自分の作品にも出したいくらいだけどちょっと無理なくらい陰惨な過去と凶悪さを持ってるんですよ。

他の面子も素晴らしい。
ほとんどがとある理由から引退しちゃってて、一見するとただのオッサンやオバサンなんですよ。
でもコスチュームを着て戦うと格好良いんです(特に画像右上のナイトオウル2世。彼はバットマンのオマージュキャラなんだけど、髪ははげ上がって中年太りのダサイオッサンなのに、見た目の格好良さは一番だった)。

宣伝だとみんなちょっと危ないコスプレ集団なんだけど(笑)、映画でちゃんと見ると説得力があるから驚き。
この彼等の前の世代のヒーローなんかはもっとただのコスプレ集団なんだけど、それはそう見えるように演出してるのもにくい。


もちろん、脚本も良いと思う。
今日原作を読みましたが、本当に映画は原作通りでしたね。
原作を読まないとわからないことはないですが、読むとうなずくところはありました。
とは言え、この原作を読む人はほとんどいないだろうなぁという感じ(アメコミはね…)。


映像的な部分は当然最高。
『300』や『ドーンオブザデッド』でその手腕を遺憾なく発揮してる監督ですから、そこはもう疑いませんでしたけど。



本国アメリカでも賛否が見事に分かれたようで。
もしかしたら、制作費は回収できないかもしれないらしいので、そうなると今後この手の作品が作られなくなってしまう可能性が出てくるのが若干不安ですが…。
とにかく、こんな内容の映画を作れるハリウッドは本当に凄い。
ダークナイトの成功がなければお蔵入りしちゃったのかな…。

全然普通の人にオススメできないけど、同業者の方にはオススメ!

そんな映画でした。




『誰が見張りを見張るのか?』
凄く深く考えさせられる言葉です。
 


【追記】
隣のオッサンが、始まるまで汚い食い方でポップコーンをクチャクチャ。
その後開始と共に寝始め、全体の8割寝てました。
斜め前のバカが開始寸前までニンテンドーDSをやってて、後ろの中学生が「閉じろ!」「目障りだ!」って文句言ってました。

多分未来は明るいですよ。
 
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テーマ:ウォッチメン - ジャンル:映画

  1. 2009/04/04(土) 18:19:31|
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