我々はネコだ、抵抗は無意味だにょ

マンガの人の航星日記

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スタートレック(STAR TREK)

航星日誌:地球歴2009年6月1日

※長い、ネタバレ有り
4コマ-77


全く新しい体制で作り上げた、全く新しいスタートレック。

昔からのファンと、新しいファンを両方納得させるべく奮闘し(過去のシリーズもその度に同じ命題にぶち当たってたんだけども)、ほぼ成功したと思える出来上がり。
今回は、一番最初のシリーズのメンバー達、その出会いを描いたストーリーなんだけども、それ自体は今まで映像化はなかったモノの、いろいろな角度から語られてきたんですでに出来上がってるんですね。
そこを上手く処理しなければならないので大変。

とにかく、長いシリーズなんでほぼ「スタートレック史」なるモノが出来上がっちゃってて、それを破綻させずに(むやみに破綻させるとトレッキーと言われる狂信的なwファンがうるさい)ストーリーを作らなければならないんですね。
結果的にどうなったかというと、見事に成功している。
一部、再構築とかリ・イマジネーションとかはたまたリメイクとまで言われてるんだけども、正史の人間が正史を語る人間として登場してくるので、ちょっとそーゆーのとは違う。
パラレルかと言われるとそうなんだけど微妙に違う。
そんな絶妙な脚本が生まれました。



物語は、いわゆる正史の時代にとある重大な事件が起こり、その被害者が復讐のために過去に向かう、と言う話。
この、未来の人間が過去に行ったことにより正史とは異なった時間軸が発生(これがいわゆるパラレル)、お馴染みの登場人物達の設定が少しずつ変わることになります。
もっと後に知り合うはずだったメンバーが最初からエンタープライズ号にいたり、そもそも事故で植物状態に近くなってしまった人間が最後まで元気に出てきたり。
一番分かりやすいのは、予告で知ってる人もいるかもしれないけれど、主人公のカークという人物は車の運転が出来ないという設定(予告で思いっ切り運転してる)。
これも、上記の事件の所為で少しずつ歴史が代わっている。
でも根本は変わっていない。

SF映画、特にタイムトラベル物のお約束、過去に戻ることによって現在にどう影響するかはほぼふた通りあって、ひとつは「バックトゥザフューチャー」に代表される、歴史は一本である物。
これだと過去を変えると現在に影響が出る。
もうひとつは過去を変えたことによって別の選択肢が登場、そちらに進んでいくという物。
今回は後者になりますね。
ただ完全に新しいパラレルワールドが生まれたかというと、劇中に登場するゲストの存在でそれも微妙に違うという、本当に絶妙なストーリーなんですよ。

オープニング、いきなり凄まじい展開から。
全体がそうなんですが、この辺のスピード感は本当良い。
これを見て思ったのは、今までの映画って新しいことをやろうとして、実はそうでもなかったという感じ。
水戸黄門のように、昔からのファン(おじいちゃん)を満足させるように作ってたに過ぎなかったのかなと。
それが突然、タイトルは水戸黄門なのに、出てくる人も同じなのに、アクションや編集を全く違う人に任せたためにムチャクチャエキサイティングになってる!と言う印象。
この辺は確かに旧ファンには辛いかもしれないけど、一応十年来のファンである私ですが、全然OK!
本当に変えようと思ったら、これくらいしなくちゃ…。

次のシークエンスは、少年カークのシーン。
これがBGMにBeastie BoysのSabotageと言う曲がかかってて、もの凄い効果的なんですわ。
この辺はもうセンスの問題なんですが、正直私はオープニングからの流れとこの辺りで失禁寸前(笑)。


ここから話は主要登場人物のカークとスポックの人生を追います。
ファンの期待と新しいモノを望む両者を裏切らない出来映え。
ところどころに入る、ファンしか分からないギャグや設定に涙しつつ、初めて見た人を置いてけぼりにしない手腕は本当に秀逸。

戦艦同士のバトルシーン、人物達の格闘シーン、フェイザー(未来の鉄砲)の撃ち合いシーン、全てが新しく、激しく、格好良くなってる!

監督はJJエイブラムス。
大好きなクローバーフィールド、ロスト、エイリアスなどのクリエイター。
好きな物の方向性が一緒なんでしょうね、この人の作る物、私にガッツリはまりますわ。

キャストで良かったのは、意外なところでチェコフ役の人。
ロシア人という設定でもの凄いロシア訛りの青年。
この人が良い演技を見せるんですが、特に転送シーンの演技は見てて背筋がぞわっとなる程良かった。

機関士スコッティ役の人は、大好きな『ショーンオブザデッド』の主役の人。
もう彼そのまんまじゃないの?と言うとぼけた演技が良かった。
ちゃんと後につながる天才機関士という役どころが上手く演出されてました。

スポック役は、海外ドラマ『HEROS』で一番の悪役をやってる人。
これがバルカン人と人間のハーフという難しい役どころに上手く作用してるんです(笑)。
バルカン人は感情を抑制した宇宙人という設定なんですが、人間とハーフなため時々感情が出ちゃう。
その出ちゃった時の怖さは上記ドラマの殺し屋、サイラーそのもの(笑)。

主人公カーク役の人もいい感じです。
喧嘩っ早く、女好き、圧倒的に体力で勝る相手にも全く物怖じしない、そんなカークの役を見事にこなしていました。
殴られた時の痛がり方、それにめげずまた向かっていく時の演技が印象的でした。

日系フィリピン人のスールー役の人は韓国人。
これまた良い演技を見せるんですよ。

この監督は、若くて無名ながらもの凄いポテンシャルを秘めた役者を持ってくることに関しては業界一じゃないのか?と思いました。


誉めっぱなしもあれなんでちょっと否定的なところも。
敵がバルカンの姉妹民族、ロミュランです。
これ、恐らく初めて見る人には分かりにくいんですよ。
全然違う宇宙人を持ってくるべきではなかったかな~ってきもします。
まぁそうするとゲストの意味が弱くなってしまうんで難しいところなんですけど…。

で、予告編を見ちゃった人にはもう遅いんですけど、このゲスト、この人のことを全く知らないで見に行くと凄い驚くと思います。
それくらい劇的な登場です。

もういっこの難点。
こちらはいわゆる逆恨みって言うことなんで難点にしづらいとも思いますが…
彼が恨まれる筋合い無いよね?
星が無くなっちゃったのは彼の所為じゃないんだし、そもそもその原因を何とかしようとして間に合わなかったのを彼の所為にしちゃうのはちょっと…。
逆恨みって言うのはそーゆー物なんですけどね。

あと、カークが艦隊士官になる流れが正史とちょっと違うため、実力が極めて高いのは分かるけど時間的に短くて「早くない?」って思っちゃうところですかね。



そんな感じで、スタートレック映画として極めて出来の良いものです。
正直今までの映画で一番好きかもしれないです(パート4も面白いんですよ、これが)。
さすがに手放しで誰にでも勧められるかは微妙だけど、これまでのに比べたら圧倒的にお勧め出来ます。

ファンにはたまらないシーンの幾つかは、アーチャー提督というセリフ。
エンディング寸前に、宇宙大作戦にOPに流れるセリフ。
バルカンピンチ。
クリストファー・パイク等々。


確かに時間軸が動いた所為でオリジナルファンにはやきもきするところもあるだろうけど、前向きに考えると良いんですよ。
このメンバー(キャスト、スタッフ、現在の撮影技術)で、宇宙大作戦がまた楽しめるのではないかと!!
実は仕事の合間をぬって二回見に行きました。

ふう…。
 
そうそう、監督さん、怪獣好きなのは分かるけど、無意味に出し過ぎw
あと、一番最初の予告で見せた、エンタープライズ号の建造シーンはなんだったの?w
 
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テーマ:スター・トレック - ジャンル:映画

  1. 2009/06/01(月) 18:33:45|
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